エンジェル投資総研ブログ集24

経済学の新しい分野に、「神経経済学」という分野があります。これまで、「心理学」と「経済学」が融合してできた「行動経済学」という分野に注目が集まり、行動経済学の祖、ダニエル・カーネマンは、2002年ノーベル経済学賞を受賞いたしております。

ちなみに、この行動経済学は、それまでの経済における人間のモデル「合理的人間モデル」は誤りではないかと指摘しております。合理的人間モデルとは、常に合理的な判断、つまり人間はいつも損得だけで意思決定をするというモデルですが、行動経済学の人間のモデルは、「感情人間モデル」であり、人間はその時の感情によって動く、といかにも心理学的な要素が組み込まれているところに、最大の特徴があります。

たとえば、今日まったくお金がなくて食べ物も食べられないときに、だれかが、「1万円をあげる、でも明日になれば、1万1円上げるよ。」といわれた場合、今日もらうか明日もらうか、、、合理的判断ができる人ならば、明日もらう方が1円得なので明日もらうという判断になりますが、ほとんどの人が今日1万円もらうでしょう。

しかし、仮に「1万円上げる、でも明日になれば2万円上げるよ。」と言われれば、多くの人が1日待つのではないでしょうか。

それでは、この感情と合理性の境目はいったいどこなのか、それがわかれば、将来への投資の期待値を知ることができるようになり、将来への投資行動とそれに伴う経済利潤の最大化を算出することができるようになる、という画期的な学問が行動経済学です。

一方、神経経済学とは、その名の通り神経の集積場所である脳科学経済学の融合で、経済学で一番重要な、「意思決定」(=選択)が何に基づいて行われるのかということを研究している分野ということになります。

仮に神経経済学が大成した場合、消費者などの購買行動を完全に予測することができるようになり、商品サービス開発が最も効率的に実施することができるようになるのではないかと考えられております。

いずれにせよ、私たちは五感で何らかの情報を常にキャッチし、それを瞬時に判断し、行動を起こしております。その判断基準が何なのかということを研究しているのが脳科学ですが、実はこの脳のことを詳しく調べれば、私たち自身をより深く知ることができ、その結果、それを実体でも活用することができるようになるのではないでしょうか。

水落雄一郎

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このページは、が2009年12月28日 23:14に書いたブログ記事です。

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