エンジェル投資総研ブログ集21

ローマは一日にして成らず」ということわざがあります。意味は、大事業は不断の努力なしで成し得ることができないという意味です。

このことわざが指し示す通り、街づくりというものは大変な努力時間を費やすものです。現在の東京が都市化していったのは、江戸に幕府がおかれた1603年以降で、その後、明治維新、関東大震災、東京大空襲、東京オリンピックと節目節目により、東京は現在の街の形を作るに至りました。しかし、1,200万人が暮らす東京都は、だれの目に見ても美しく、且つ機能的であるとは言い難い街づくりになっております。

まず地下鉄網ですが、東京には13本の地下鉄が縦横無尽につきぬけております。これら13本の地下鉄が有機的に結びついていて乗り換えも便利かというと、乗り換えが大変不便な構造となっている駅が多数散見されます。また、バリアフリーが未整備で、ベビーカーや車いすでの利用が困難な構造ともなっております。

続いて道路網ですが、東京オリンピックに間に合わせるような突貫工事に対応するため、用地買収の必要ない河川の上に首都高速自動車道が建設されました。そのため、本来であれば、江戸時代の情緒を残し、大変有効な観光資源となるはずの日本橋が首都高速自動車道の高架の下となっており、日本橋界隈の町内会では「日本橋に青空を」というプロジェクトが起こっております。また、突貫工事に対応するような計画だったため、東名(用賀)、中央(高井戸)、関越(練馬)、東北(川口)、常磐(三郷)の各自動車道から他の自動車道に乗り換える際に首都高速自動車道を通過しなければならない構造となっており、そのため、本来であれば首都高を通過しなくてもいい自動車も首都高を通過するため、慢性的な交通渋滞が発生しており、本来通過しなくてもよい車と、常時利用する車の双方に不利益が起こっている状態となっております。

こうした不便を徳川家康の教訓「不便を常と思へば不足なし」という将来大器晩成な方ならいいのかもしれませんが、日常的な不便は解消されてしかるべきであると考えております。日常的な不便は、すでに構造となっているため、構造の転換なくして解消することができません。しかし、そうした不便に気付いた人こそ解消できる第一人者であり、その解消の道は、まさに「ローマは一日にして成らず」ではないでしょうか。

水落雄一郎

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このページは、が2009年11月24日 17:35に書いたブログ記事です。

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