2009年7月アーカイブ
経営者の皆さんは、いわゆる経営4資源「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の最適な分配を行うことで、事業を成功に導いていく必要があります。この経営の4資源は「資源」との名の通り限りがあります。しかし、この4資源の中で唯一着々と蓄え続けることができる資源があります。その資源とは「情報」です。
話は変わりますが、1560年に上洛のために、4万の兵を発した今川義元軍を、桶狭間において3千の織田信長軍の奇襲により、織田軍が勝利を収めたことはみなさんよくご存じのことと存じます。この奇襲戦法で今川義元の首を取った武将は「毛利新助」という武将でしたが、信長はこの新助に最も多くの褒美をやったのではなく、西から雲が来ているということを知らせた武将に最も多くの褒美を与えたそうです。西から雲が来ているという情報こそがこの奇襲戦法を成功に収めることができた理由だからです。
ただ、この奇襲戦法で一躍有名になった信長ですが、「戦の7割は準備で決まる。」と言っていたそうで、準備の中でも特に重きを置いていたのが「情報」です。孫子の兵法書の中にある有名な一節「敵を知りて己を知れば危うからず。」と言う通り、相手の戦法や戦略が事前に自明であれば、その対策を講じることで勝利を収めることができます。この敵に相当するのは、現在のビジネスでいえば「市場」になるのではないでしょうか。市場の動向を知り、さらにその情報を蓄えていくことで、確実に勝つことのできる戦略を立案することができるのではないでしょうか。
水落雄一郎
エンジェル投資総研は、シードマネー集めに難航している起業家に対し、投資・融資をしてくれるエンジェル投資家を募集し、出会いの場を創出しています。
スタートアップ期における創業資金調達先として、大口融資・高額融資のエンジェル投資総研をご利用頂き、アーリーステージからの脱却を図ってください。
今回は、企業や経営とは一線を画したお話としたいと存じます。
森羅万象すべてに通じるものとはいったい何なのでしょうか? その答えは、「物理の法則」です。この世の中のすべての現象は物理的な法則に則って活動しています。この物理的な法則に反した活動は何人たりともできえません。この物理の法則の中の一つに「作用・反作用」というものがあります。これは、ニュートン力学の運動の第3の法則というもので、力は相互作用により生じるものであり、一方が受ける力と他方が受ける力は、反対向きで受ける力の大きさは等しいという法則です。
このことは人間の心にも同じことが言えるのではないでしょうか。人間の心は確かにニュートン力学の範疇ではありません。しかし、人間も物理の法則にしたがって生きているのです。そう考えると人の心もまたニュートン力学の範疇なのではないでしょうか。
何が言いたいのかと申しますと、自分が相手を思う心があれば、その思いを相手も同じ力で返してくれるということを言いたいわけです。
ビジネスにおいて必要なスキルの中に、相手を説得するというスキルが必要になってきます。ビジネス上、相手を説得するうえで必要な気持ちがこの作用・反作用ではないでしょうか。押し売りになってはいけませんが、相手の利をどれだけ自分たちが供することができるのかということについて熱意をもって接することができれば、きっと相手もそれ相応の回答を示してくれるのではないでしょうか。
水落雄一郎
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1996年から2003 年の間に、米国のエンジェル組織数は 10 程度から約 200 組織へと急速に増加した。増加の原因は、個人エンジェル投資家が他のエンジェル投資家と協力することに対して、よりよい投資決定、投機の拡大、共同出資を通じたより大規模な株式投資の実施、グループという社会的特性といった利点を見出したためである。こうしたグループのほとんどが、指導や手本とする成功例がない、または少ししかない中でゼロから組織立ち上げを行ってきた。関連情報へのニーズの増加に応えるため、将来のメンバー投資家、そしてそれら投資家が関わる地域に最も適したエンジェル投資家グループ設立に役立ててもらうことを狙いとし、本ガイドブックを作成した。本ガイドブックでは、エンジェル投資家グループの立ち上げと運営に関する実用的なアドバイス、ツール、成功例を紹介する。
グループの立ち上げは、どのような種類のグループであっても常に困難なものである。エンジェル投資家グループというグループ形態自体が比較的近年生まれたものであり、エンジェル投資家はその実態を公表しないことで有名であることからも、成功するエンジェル投資家グループの立ち上げは特に難しい。また、成功している組織の形態・構造が 1 つではなく、様々に存在することも混乱の元になっている。さらに、エンジェル投資家は通常アーリーステージにおいて投資し、投資収益は投資後数年ですぐに上がるとは限らないため、エンジェル投資家グループの成功は必ずしも投資収益率で測定できるわけではない。しかし、メンバーの維持、投資率、目標達成度、メンバーの満足度といった要因を使ってエンジェル投資家グループの成功を評価することができる。
変数や選択肢は無限に存在するが、それぞれのエンジェル投資家グループ、グループのメンバー、グループの地域に最適な構造を決定する上で役に立つ基本的な要因や判断点、質問が存在する。本ガイドブックは、最適な組織構造を決定するための意思決定プロセスに役立つものとなることを目指して、エンジェル投資家グループの組織構造や機能に関する例を挙げ、エンジェル投資家グループを設立する上で有利なスタートを切るのに必要不可欠となる文書やガイドラインなどを提供することを目的としたものである。
ただし、全てのグループに単一モデルが当てはまるわけではない。本ガイドブックで取り上げられた議論・質問・選択肢に目を通して、どのようなステップを取り、どのような点に留意すべきかについて結論に達した時には、組織の発展状況によっては、ここで取り上げるモデルがふさわしいとメンバーが感じないという理由で違うモデルを選択するということもあり得る。組織の成長必要性を認識して受け入れることは重要であり、組織の長期的な成功のためには、採用するモデル、目標、方向性を柔軟に調整することに前向きであることが重要である。
組織を管轄する連邦、州、地方自治体の規則・規定については、資格を持つ専門家に助言を求めていただきたい。どのような組織にとっても弁護士や会計士は非常に有益であり、エンジェル投資家グループの合法性や経済的価値を確認するための知識や背景を弁護士や会計士から学ぶことが望ましい
(「地域に適したエンジェル組織を作るためのガイドブック」より)
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日本で唯一、リーダーを養成する学校があります。防衛大学校です。防衛大学校は、将来陸・海・空の自衛隊の幹部を養成するために創られた大学校です。防衛大学校を卒業するとそのほとんどが陸・海・空いずれかの自衛隊の幹部候補生学校に進学し、晴れて士官として、自身の部隊の隊長として数名のしかも年上の部下を率いることになります。
この防衛大学校で体育祭の名物になっているのが『棒倒し』です。とはいっても中学生レベルの棒倒しとは格が異なり、棒倒しの各チームには隊長が存在し、各チームの参謀が練った戦術をもとに各隊員がおり、例えば攻めてくる相手をブロックする役割の隊員、棒を倒されないようにしっかり支える隊員などなど、将来の日本の有事の際の戦闘に備えて、そこには戦略と戦術を考案するプロとなるための要素がしっかり組み込まれているのが、防大の『棒倒し』なのです。
このように、戦いには必ず戦略と戦術が必要になってきます。それでは、戦略と戦術の違いとはいったい何なのでしょうか。戦略とは戦争に勝つための長期的・総合的な計略で、戦術とは、戦略に従って戦いに勝つための個別の具体的な方法を指します。
経営においても経営戦略の立案が勝敗を分けることが間々存在します。「不思議な勝ちはあっても不思議な負けはない」という言葉があります。負けるときには、負けるべくして負けるのです。
それでは、どうすれば勝つことのできる経営戦略を立案することができるのでしょうか。結論から申しますと状態ゴールを明示し、事業ドメイン(領域)を確立するということになります。具体的な例から申し上げます。例えばまくら製造業が枕をたくさん売るためにはどうすればいいかと考えた場合、たくさん寝てもらうようにするということになります。たくさん寝てもらうためには、「リラクゼーションを提供できる状態」を目指し、「リラクゼーション提供業」を事業ドメインとするという戦略を立案すれば、例えば、枕の中に安眠効果のあるアロマを含んだ枕を考案したり、まくら製造業にとどまらず、リラクゼーションマッサージの事業を行うといった戦術に転化していく形になります。
具体的な経営戦略の立案は各企業ごとに異なるため、確実にこの状態ゴールと事業ドメイン(領域)を設定すれば勝てるという戦略はありませんが、参考にしていただけるものではないかと存じます。
いずれにせよ、経営戦略と事業ドメイン(領域)の立案の確立こそが勝利のセオリーといえるでしょう。
水落雄一郎
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前回のブログでは、「利」を供することの重要性に関しまして記載させていただきました。今回はその「利」よりも重要な「徳」について記載したいと存じます。
この「徳」の重要性について説いているのが「利」の重要性を説いた韓非子です。韓非子では次のように書かれています。
『聖人の治は民に蔵して府庫に蔵せず』
聖人とは、徳の高い人を指し、府庫とは自分の財布のことを指します。徳の高い人は民、つまり社会に還元し、自分の私利私欲を追求するものではない、という考え方です。
ここで「徳」について考えてみたいと思います。徳が高い人とはどういった人のことを指すのでしょうか。これは儒教では、仁・義・礼・智・信といういわゆる徳目と呼ばれるものや、古代ギリシアでの知恵・勇気・正義・節制、キリスト教における信仰・希望・愛などが「徳」と呼ばれるものです。言い換えれば広い意味での人間愛、正義、知恵、信頼のある人物が徳の高い人ということになります。
人を愛し、正義感にあふれ知恵あるものであれば、社会を信頼し社会に還元する、つまり「情けは人のためならず」といったところではないでしょうか。
同様のことをドイツの資本主義経済学者 マックス・ウェーバーも言っています。
『大いに働け 大いに儲けよ 大いに蓄えよ そして 大いに施せ』
日本語の経済は、「経世済民」が語源になっています。この経世済民のもともとの意味は、「経世」とは世の中を治めること、「済民」とは民を済(すく)うことを指します。ウェーバーの場合、経済学者ですので、徳が云々(うんぬん)ということは言っていませんが、施すこと、つまり社会への還元の重要性を説いています。
起業家にとって利潤を追求することも重要ですが、その利潤を大いに従業員、社会に還元することがより重要であるということではないでしょうか。
水落雄一郎
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このブログをご覧頂いている皆さんは、これから起業されたり、起業の準備をされていらっしゃるのではないかと存じます。起業とは、ビジネスをすることと言い換えることができるかと存じます。それではビジネスが生まれるためにはどうすればいいのでしょうか。
以前このブログでマーケティングミックスに関して触れた際、顧客の不安や不満、不足といった問題を捉えることの必要性を記載させていただきました。顧客はこの問題解決のために、対価を支払うわけです。しかし、これだけで本当にビジネスは完結したといえるでしょうか。対価を支払った後の「購買後評価」というものがあり、「自分の購買が正しかたったかどうか」という評価を行います。ここで重要なものは、顧客が対価を支払った以上の効用があったかどうかということが重要になってまいります。もしここで対価を支払った以上の効用がなかったという評価だった場合、顧客を失う結果となります。こうした顧客はほぼといっていいほど2度と顧客にはなっていただけないということで、機会損失につながります。
つまり、ここで忘れてはならないのは、ビジネスとは、対価を頂くだけではないということです。対価を頂いた以上の効用を提供しない限り対価を得続けることはできないということです。
中国の古典「韓非子(かんびし)」の中に、『利の在る所、則(すなわ)ち其の悪(にく)む所忘れ、皆孟賁(みなもうほん)となる』という言葉があります。人間を動かしているのは、「仁」でもなく「義」でもなくただひとつ「利」である、というのが韓非子の著者 韓非の認識です。顧客に、取引先に、従業員に、そして社会に「利」をもたらすことができるビジネスが、事業として生き残ることができるのではないでしょうか。
水落雄一郎
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