エンジェル投資総研ブログ集3

企業経営において同じ売上で利益を多く出そうとした場合、費用(コスト)を減らすことで、利益を大きくすることができます。コストの中で一番大きな割合を占めているのが、業種によってばらつきはあるでしょうが、「人件費」です。つまり、人件費を抑制すれば、利益を上げることができるのです。

ここで、話は変わりますが、経済学の「レモンの定理」について考えてみたいと思います。レモンの定理とは、ウィキペディアによると、『財やサービスの品質が買い手にとって未知であるために、不良品ばかりが出回ってしまう市場のことである。レモンとは、アメリカの俗語で質の悪い中古車を意味しており、中古車のように実際に購入してみなければ、真の品質を知ることができない財が取引されている市場を、レモン市場と呼ぶ』(レモンの定理をウィキペディア内ではレモン市場と呼んでいる)とあります。つまり、レモンの定理とは、売り手は取引する財の品質をよく知っているが、買い手は財を購入するまでその財の品質を知ることはできません。(経済学ではそれを「情報の非対称性」が存在するという)。そのため、売り手は買い手の無知につけ込んで、悪質な財(レモン)を良質な財と称して販売する危険性が発生するため、買い手は良質な財(として出回っている物)を購入したがらなくなり、結果的に市場に出回る財はレモンばかりになってしまうという問題が発生するというということです。簡単に言えば、悪貨は良貨を駆逐する、5万円の中古のベンツは誰も買わないということです。(たとえそのベンツが新品同様でも)

なぜここでレモンの定理の話をしたのかと申しますと、人材にもこの「レモンの定理」があることがわかっています。利益を上げるために人件費や社員の教育費を削減すると、優秀な社員から順に人件費や社員教育費の高い企業に引き抜かれていき、結果として残った社員は優秀ではない社員が残ってしまうということです。

100年に1度といわれる大不況の中で、人件費を抑えるために非正規雇用を続けていた製造業の多くで、大幅な赤字に転落している現状を考えると、人件費コストではなく、未来への投資であると考える必要があるものと感じております。現に人に投資をしていたユニクロなどの企業は、この不況期でも最高益を上げているのですから。。。

水落雄一郎

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このページは、が2009年6月 2日 21:29に書いたブログ記事です。

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