リスク時代の「資産倍増」勉強法 (講談社ニューハードカバー) (単行本) 藤巻 健史 (著)
ローリスク・ハイリターンの運用法など、もはやありえません。リターンを得るなら、それなりのリスクを取る必要があります。そんな、リスクを取らないことが、リスクになる時代の指南書です。
【1】
この20年間でお金もちになったのはどのような人か?バブル前に株と土地を買い、バブルのピークにそれを手放した人だ。
つまり、資産価格のトレンドの転換点を見落とさなかった人たちだ。株の銘柄選択に悩んでいた人たちではない。
ここ10数年間、下落し続けてきた資産価格の下落がそろそろ転換点を迎えそうだ。借家住まいをしながら、お金を国債や定額預金に投資してきた人はそろそろ積極投資に転換すべき時かもしれない。
このトレンドの転換点が訪れるかどうかは、為替次第である。円安が大きく進むなら日本経済の夜明けは近い。そのときこそ、積極的資産運用に切替える時期だ。
【2】
どうしたらトレンドの転換点を見落とさないで済むか?まず外貨投資をしてみることだ。人は実際に損益にさらされていないと勉強しないし、物事を熱心に観察しないからである。
日本株投資しか興味のない人は、日本株への投資で成功すれば2倍になるというが、その日本株投資を始める時期を間違えないためにも外貨投資をしてほしい。
また「家を買うため預金をしているので元本が確実なものでしか運用しない」と言うかもしれないが、買う時期を間違わないために、外貨投資をして欲しい。
日本の景気回復の時期とスピードは為替いかんだ。その指標として重要なのだ。その為替に絶えず注目するためには、自分自身で為替の勝負をすることがベストだ。
【3】
これからの資産運用は、リスクをとってハイリターンを狙うか、リスクをとらずにローリターンを甘受するかの2社択一だ。
現在1400兆円の個人金融資産のうち、大半が預貯金に寝ている。うち53%を60歳以上、78%を50歳以上の層が保有している。
彼らはリスクをとらないからリターンはない。しかも政府がインフレ政策を取れば、むしろ価値は目減りする。そしてその時は必ずやってくる。日本の財政赤字はインフレを起さないと破綻するからだ。
ペイオフ延期論が検討されているが、予定通り実行されたほうがいいと思う。さすがにそうなれば、預貯金している高齢者も実物資産、株式、外貨建て資産などへ資産の組み換えを考えるからだ。
【4】
円安が進むと景気がよくなる。まず、心理状況が一変する。円安が大幅に進めば、心理的効果が大きい。景気回復には、この心理状況が大切だ。そしてトレーダーが反応し不動産、株式を買う。
ただし前提条件がある。まずお金がジャブジャブあふれていること、また資産価格が十分下げていること。今日本はその状態だ。心理状況が一変すれば資産インフレが起きる。それ一変させるのが円安だ。
実体経済の面でも、円安はインフレの起爆剤になる。円安になれば、外国投資家による日本の不動産の取得も加速、農地や工場用地、ゴルフ場、ホテル用地まで買いが入り、不動産価格は上昇する。
これにより日本経済が回復すれば、不動産価格はさらに上昇する。これに合わせて円安が進めば、買いやすくなった外国投資家は、こぞって土地を買うようになる。
【5】
円安政策でインフレが進む。その結果、一大転機が訪れる。それを見落とさないために、政府通貨当局のサインを頭に入れておくこと。
そのサインは次の3つある。
・政府や日銀の円安宣言
・日銀による外債購入
・財務省によるドル建て日本国債の発行
大事なことは、こうしたニュースが挙がれてきたときに「円安が進む、資産インフレが起こる」と反応することだ。これは資産構成を変える準備のサインだ。
なお円安が進んで儲かるのは、外貨建て資産だけではない。インフレになるから不動産や株式、商品などの値段が上がる。だから、こうした分野への積極的な運用にむけて資産の組み換えをすべきだ
<コメント>
かつてモルガン銀行の東京支店長として「伝説のディーラー」と呼ばれた藤巻健史氏による注目の資産運用アドバイスです。
前著『1ドル200円で日本経済の夜は明ける』で披露した投資哲学に加え、トレードで勝つための情報収集・分析術、個人投資家が学ぶべき経済の大原則など、これまでの著作にない個人の資産運用法にも触れています。
投資といえば、最近起業することも投資の一環と考える人が増えています。確かに、起業も、お金や、自分の時間、労力を投じ、リターンを目指すという意味では、投資といえるかもしれません。
これは起業相談にのっていて感じることですが、どうも最近「楽して、儲けたい」という風潮が高まっていることを感じます。
以前から「何をやれば儲かるのか教えてくれ」という人はいました。それは本書にもでてくる「とにかく儲かる銘柄を教えてくれ」という人と同類です。考えることを放棄した人です。
最近、それに「楽して」ということを条件に加える人が多いのです。考えることだけでなく、働くことまで放棄する人が多いのです。起業を投資だと考えているので、投資を効率を考えるのでしょう。
ただ私は、起業家の特権は、やりたいことを、やりたいように、やりたいだけ、できることだと思っています。だから最初から「働くこと」そのものを放棄した発言には、正直とまどいます。
もちろん「できるだけ早く経済的に自立を果たして、そのあとやりたいことをやる」という考え方もあるでしょう。ただ「じゃあ、やりたいことは何?」というと、単なる娯楽だったりします。
これを、これまで働いたことがないような若い人に言われると「日本は大丈夫?」と思ってしまいます。働く前から、リタイヤしてどうするのでしょう?
(ビジネス選書&サマリーより)
エンジェル投資総研は、シードマネー集めに難航している起業家に対し、投資・融資をしてくれるエンジェル投資家を募集し、出会いの場を創出しています。
スタートアップ期における創業資金調達先として、大口融資・高額融資のエンジェル投資総研をご利用頂き、アーリーステージからの脱却を図ってください。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: リスク時代の「資産倍増」勉強法 (講談社ニューハードカバー) (単行本) 藤巻 健史 (著)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.angel-laboratory.com/blog/mt-tb.cgi/191















コメントする