退職後の気になる給付金と社会保険
気になる退職時・退職後の手続き
起業の下準備を進める皆さん、そして実際に起業して間もない皆さんが気になる、退職給付金と社会保険の手続きについて社会保険労務士金山経営労務事務所所長の金山 驍氏に直接インタビューしてみました。
ガイド:まずは退職時に会社から受け取る書類について、注意点を教えてください。
金山所長:まずは、退職時に在籍している会社から離職票をしっかりともらうことです。離職票は、基本手当等(失業したときにもらえるお金)を申請する手続きの時にハローワークに提出します。離職票がないことには手続きが進まず、基本手当等をもらうタイミングも遅れてしまいますので注意が必要です。会社側は退職の翌日から10日以内に離職票を発行して、退職者に渡さなくてはいけません。退職の時に、総務や人事の担当者に早く発行してもらうように頼んでおくか、期間を過ぎても交付されない場合は、会社に連絡を入れてみてください。
ガイド:その他会社から受け取る書類はありますか?
金山所長:その他、雇用保険被保険者証や源泉徴収票も必ずもらうことです。雇用保険被保険者証は、ハローワークに行くときや新しく就職が決まった会社で必要になります。源泉徴収票は、新しく入った会社で年末調整を行うときに必要になります。年末調整とは、その年の1月から12月までの給与(前職と現職)の金額をもとに所得税を正確に計算する手続きのことを言います。あと、書類ではありませんが、立て替えて支払った経費、例えば交通費や出張旅費等がある場合は、忘れずに会社に請求して下さいね。
ガイド:会社の在籍期間によって、基本手当をもらえない場合があると聞いたのですが?
金山所長:はい。基本手当は離職の日以前2年間に被保険者期間が通算して12ヶ月以上ないともらえません。被保険者期間というのは雇用保険に加入している期間であって、在籍期間とは違いますのでご注意ください。今までは、被保険者期間が通算して6ヶ月以上あればもらえていたのですが、平成19年10月1日より12ヶ月と長くなっています。退職した後に期間が短くてもらえない!といったことがないように、しっかりと確認しましょう。
ガイド:その他に退職時に気をつけるべきことがあれば教えてください。
金山所長:税金等の心構えをすることです。国民健康保険、住民税、国民年金の金額は意外と馬鹿になりません。国民健康保険(東京23区の場合)と住民税は、前年の収入を基に計算されます。前年の収入が多い場合は、重くのしかかってきますので、心構えが必要です。どうしても気になる場合は、住所地を管轄している市区町村の担当窓口で確認してみるのもいいかもしれません。国民年金保険料については、平成20年2月現在は14,100円となっています。
気になる!社会保険の継続方法
ここからは気になる社会保険の継続について伺っていきます。
ガイド:退職後の健康保険については、任意継続制度があると聞きました。任意継続とは何でしょうか?
金山所長:退職前に継続して2ヶ月以上健康保険又は健康保険組合の被保険者であった場合に、国民健康保険に加入しないで、継続して健康保険に加入できる制度です。ただし、退職の日の翌日から20日以内に社会保険事務所や健康保険組合に申し込みをする必要があります。今までは、健康保険料は会社と被保険者の折半(1/2)でしたが、任意継続になると全額ご自身が支払うことになります。(ただし上限はあります。)
ガイド:国民健康保険と健康保険の任意継続とではどちらが有利なのでしょうか?
金山所長:一概には言えませんが、任意継続の場合は被扶養配偶者やご家族がいる場合には、その方々を被扶養者として入れることができます。国民健康保険には、被扶養者の制度がありませんので、金額的に有利になる場合もあります。また、任意継続は保険料の上限額が決まっていますので、前職の収入が多かった場合は有利になる場合があります。いずれにしても、住所地を管轄する市区町村の窓口で国民健康保険の金額を確認し、社会保険事務所や健康保険組合の窓口で任意継続になった場合の金額を確認した上で、比較し、有利な方に加入された方が安全ですね。
ガイド:最後に、退職後、自分に不足しているスキルアップを目指す方々にアドバイスはありますか?
金山所長:厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講される場合は、教育訓練給付を活用されることをお勧めいたします。退職後1年以内であれば、訓練修了後、受給できます。初回の訓練は、勤続1年以上あれば受けられますが、以降は勤続3年以上で受けられます。2007年10月1日より上限金額が10万円まで(前は20万円)になっています。その他細かい要件がありますので、最寄りのハローワークへご確認されることをお勧めいたします。
インタビューを終えて
金山所長は元営業マンという異色の社会保険労務士。社会保険労務士になった今でも更なる上流からの提案や問題解決ができるようビジネススクールに通われているそう。その仲間たちとはよく、市ヶ谷のUnというお店で喧々諤々議論を交わしているそうです。また、金山所長の事務所では、起業家や社長・管理者層をターゲットにしたセミナーを定期的に開催しています。興味がある方は参加してみては?!
(All Aboutより)
エンジェル投資総研は、シードマネー集めに難航している起業家に対し、投資・融資をしてくれるエンジェル投資家を募集し、出会いの場を創出しています。
スタートアップ期における創業資金調達先として、大口融資・高額融資のエンジェル投資総研をご利用頂き、アーリーステージからの脱却を図ってください。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 退職後の気になる給付金と社会保険
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.angel-laboratory.com/blog/mt-tb.cgi/131














コメントする