イヤなら態度で示そうよ (単行本) ハーバート フェンスターヘイン (著), ジーン ベア (著), Herbert Fensterheim (原著), Jean Baer (原著), 宮田 貴子 (翻訳)
自己主張しなければならないのに、きまっていつも「利用されてしまう」人。これは訓練で直せます。その心構えをいくつものシーンで事例を挙げながら解説します。
【1】
「願いをかなえて、尊厳ある人生を生きたい」と誰もが思うが、生きていくうちに忘れてしまう。そして多くの人は自分の力に気づかず、怒りや思いやりを表現してはいけないと感じるようになる。
他人の要求を優先し、自分の望みはしまいこみ、主張しない状態に慣れる。人生をコントロールできないから不安が募る。
反対に、自分を主張できる人は感情表現を恐れない。また人と親しくなったり衝突したりすることを恐れない。勇気を持って行動する。自分がどんな人間か、何が欲しいかわかっている。
自己主張できない人は「何かいったら相手は激怒する」「断れば嫌われる」「要求したら解雇される」と思っている。だがこうした理由で自己主張しないと人として成長しないし、成功もできない。
人はこうした行動を、学習して身につけている。だから解決策も行動で身に着けることができる。
【2】
適切に自己主張できる人は、次の4つの特徴を持つ。
・自分を自由に表現できると考えている。
・相手との距離に応じて、いろいろな水準で通じ合える。
・人生に前向きで、目標を達成しようとしている。
・自尊心がもてる行動をとっている。
自己主張できるようになれば、親しい人間関係が築けるようになる。そして感情の変化に敏感になる。こうしてさらに日々いきいき過ごせるようになる。自己主張はすべての人に必要なのだ。
ところが両親や教師、会社は、自己主張できない人を作ってきた。親は子供の自己主張を許さないし、教師は教育システムに疑問を抱かない子に報酬を、抵抗する子に仕打ちを与える。職場で率直な意見を言えば昇進や昇給を逃し、解雇されることすらありえる。
こうして人に嫌われたり、拒絶されたりするのが不安でならない人ができる。こういう人は、そうなりそうな状況を避けるようになる。だからますます人生を前向きにコントロールできなくなる。
【3】
人間は人生の時期によって、安心を得る対象が異なる。子供時代は両親に、思春期には友人グループに自分が受け入れられることで安心しようとする。
思春期の段階に留まる人は、自分を抑制しがちだ。グループを離れると自己認識が失われるから、他人がどう思うかばかり気にする。他人の考えで行動を決めてしまう。
思春期が終わり、大人になると安心感のためのグループは不要になり、親友や、異性の友人といった少人数で人間関係を築く。
さらに「自分はどうしたいのか」「自分にはどんな価値があるか」がわかるようになると、他人から安心感を与えられなくても、自信を持てるようになる。
こうなると物事を深く味わい、積極的に行動し、親しい人間関係を築きたいと考えるようになる。同時に自分の主人は自分であると常に思えるようになる。
【4】
自己主張が苦手なのはどんなタイプの人だろうか?
・内気な人
・コミュニケーションに問題がある人
・自己主張に偏りがある人
・行動や態度に問題がある人
・考え方に問題がある人
・習慣に縛られている人
・親が自己主張をしなかったか、放ったらかしだった人
うまく自己主張ができない人は、卑屈に見える。自分の気持ちを表現できないために傷ついたり、不安を感じたり、自分を否定的に考えたりする。結果、周囲に軽蔑の気持ちさえ抱かせる。
一方、自己主張する際、攻撃的な人がいる。こういう人は怒りや痛みを胸に抱えている。最後は相手より優位に立ちたいという思いが心の奥底にあるからこうなるのだ。
こうした態度は一時的には相手を思い通りにできるかもしれないが、たいてい関係に支障をきたす。相手も攻撃的な態度をとり、自分もさらに攻撃的になる悪循環だ。
適切な自己主張では、要求が通らないこともあるが、少なくとも自分を肯定的に感じられる。うまくいかなくても、理性を失い相手に敵意を抱くことはない。
【5】
自己主張を身につける過程は、外国語の学習に似ている。まず単語やフレーズ、そして基本的な文法を覚えていく。ある時子供の語彙で会話ができるようになり、学び続ければ流暢に話せるようになる。
自己主張でも基本を練習し、日常生活に応用してみるべきだ。できないことをトラウマのせいにしたがる人が多いがそんなことはない。主張せねばならない状況を避けてきたか、方法を知らないだけだ。
まず小さなことでいいから自己主張に関する目標を決める。目標を持てば意欲がわくし、達成すれば他の目標も達成したくなる。ところが、できないときの不安のために目標を決めない人は多い。
こういう人は何も選ばないという選択肢を選んでいる。人生は選択の連続だ。前へすすむ選択肢も、後戻りする選択肢もあるし、安定を求めたり、勇気をださないという選択肢もある。
だがぜひ成長できるほうを選んで欲しい。不安に負けずに一日に何度も成長を選んで欲しい。自己主張するほうを選ぶ人は、そのつど成長に向かって前進しているのと同じことなのだ。
<コメント>
いつも感情を堪えてガマンばかりいる人。言いたいことも言えず、依頼することなどもってのほか。相手がどう思うか不安で、人の目を気にしてばかり。
本書は、こうした我慢を止め、行動や態度に示すことによって、感情と気持ちを伝えていく方法を色々な場面から学べるようになっています。
自己主張の国アメリカで、こうした内容の本が書かれたことは大変興味深いことです。国際政治の場でも、経済の場でも、アメリカ人は「少し行きすぎでは?」と思うくらい自己主張しています。
学校でも、会議でも日本で「質問はありますか?」と言っても、誰も手を上げませんが、アメリカではほとんど全員が手を上げます。
たとえ運良く発言する機会を得ても、発言の最中にどんどん割り込まれます。「最後まで言わせてくれ!」と言い続けないと、発言を言い終えることすらできません。
またスーパーなどで買い物をするときに、ちょっと食べ物のラベルを眺めて、買うかどうか悩んでいたりすると、突然見ず知らずの人が「それはやめたほうがいいよ」などと言ってきます。どうも黙っていられない人々のようです。
そういう人たちの国で、本書が300万部以上の売れたというのだから驚きます。サマリーでは紹介できませんでしたが、自己主張の練習として本書に紹介されているのは、
・お店で両替をもらってみよう
・お札で新聞を買ってみよう
・試着をして買わずにかえってみよう
などです。
皆さんお気づきになったかどうかわかりませんが、実は本書の原書が発行されたのは1975年、何と25年以上前です。その後本書のような書籍や教育が功を奏して、人々が自己主張するようになったのでしょうか?
(ビジネス選書&サマリーより)
エンジェル投資総研は、シードマネー集めに難航している起業家に対し、投資・融資をしてくれるエンジェル投資家を募集し、出会いの場を創出しています。
スタートアップ期における創業資金調達先として、大口融資・高額融資のエンジェル投資総研をご利用頂き、アーリーステージからの脱却を図ってください。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: イヤなら態度で示そうよ (単行本) ハーバート フェンスターヘイン (著), ジーン ベア (著), Herbert Fensterheim (原著), Jean Baer (原著), 宮田 貴子 (翻訳)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.angel-laboratory.com/blog/mt-tb.cgi/129














コメントする